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組織学 ー 筋

収縮を目的に分化した筋細胞と、周囲の組織に収縮を伝える細胞外成分との働きによって、動物は移動、収縮、括約、心拍動など様々な運動を行っている。

筋組織の分類

  • 平滑筋 smooth muscle:不随意筋
  • 横紋筋 striated muscle
    • 骨格筋 skeletal muscle:随意筋
    • 心筋 cardiac muscle:不随意筋

横紋筋収縮をの筋細糸

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骨格筋、および、心筋の模式図の違い

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  • T細管 T tubele(横細管 transverse)

T細管は細胞膜が落ち込んで出来た細長い管状構造物で、筋細線維の間に入り込んでいる。

  • 骨格筋

ほ乳類の骨格筋では、T細管はA帯とI帯の協会で筋線維内を横走する。
T細管に接して、カルシウムイオンを貯蔵する筋小胞体がある。筋小胞体は筋細線維を取り巻く網状構造をしているが、A帯とI帯境界部では、拡張して終末槽を作っている。2つの終末槽は1本のT細管を挟んで位置するため、この構造は三つ組 triadと呼ばれる。

  • 心筋

心筋の筋小胞体は終末槽を形成せず、骨格筋ほど発達していない。しかし、筋小胞体の小さな終末部がT細管に近接している。これらの構造は骨格筋のように三つ組を形成せず、T細管と一側の筋小胞体が接して二つ組 dyadを作っている。